Cakewalk最速で音を出してみる

Cakewalk By Bandlab

Cakewalkに限らず、DAWは音を出すまでにいろいろ面倒で、簡単ではないのではないかというイメージがあるかと思います。

今回は難しいことは一旦置いておいて、早く簡単に音を出すところまでやってみたいと思います。

ここでは楽器の音を録音するのではなく、打ち込みで音を出します。

とりあえず、マウスだけあれば打ち込みはできます!

インストールが済んでいない人は過去の記事を参考にインストールしてから進めてくださいね。

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何はともあれまず起動

起動するとスタートスクリーンが開いて、デフォルトでは「最近のファイル」が表示されていると思います。

今回は既存のプロジェクトを開くことが目的ではありませんので、左のタブから「新規プロジェクト」を選択し、何もトラックが設定されていない「Empty Project.cwt」をクリックすると空のプロジェクトが開きます。

スタートスクリーン
空のプロジェクト
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MIDIインストゥルメントトラックを作る

この状態では何もトラックが無いので音源も設定できないですし、当然音も出ませんのでMIDIインストゥルメントトラックを1トラック新規に作成します。

トラックの追加

するとトラック1としてMIDIインストゥルメントトラックが出来上がります。

トラック1作成後

これでまず音をためのトラックが作成されました。

トラック1のところがこのようになっていることを確認してください。

トラック1詳細
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TTS-1の起動

このMIDIインストゥルメントトラックはインストゥルメントをTTS-1と指定して作成しましたので、TTS-1を呼び出してみたいと思います。

MIDIインストゥルメントトラックで音源を呼び出すには下のスクショのように、鍵盤の小さなアイコンをクリックすることで、音源の画面を開くことができます。

TTS-1の呼び出し方

するとCakewalk内蔵音源であるTTS-1のユーザーインターフェースが開きます。

TTS-1呼び出し後

16の音色を指定できるTTS-1が起動します。デフォルトでは一番左のパートの音が出ます。この画面のとおりだと「Piano1」という音色が指定されていることになります。

音色選択
例えば、Guitarというカテゴリーの中にこんな感じで音色が選べます。
なぜかマンドリンもシレッと入っていますが。。。
もし、Piano1という音色ではなく、別の音色を指定したい場合、2つの方法があります。

  1. 音色が表示されている箇所を左クリックし、音色のバンクを表示させてそこから選択
  2. 音色が表示されている箇所にマウスのポインタを置き、マウスのホイールを回転

最初は1で大まかな音色を名前から選択し、ちょっと違うなと思ったら2の方法で近い音を試してみるのが素早く目的の音色を探せると思います。

選んだ音色を確認したい場合は、「プレビューボタン」を長押しすると、押している時間だけでも演奏が再生されます。

もし、このとき音色名の横のレベルメーターが振れているにも関わらず、音が出ない場合は設定に問題があることが考えられます。
その場合は、設定を見直す必要がありますので、下記のリンクを参考にして確認してください。

音色が決まったら、TTS-1のユーザーインターフェースの画面は右上の✕で閉じてしまっても構いませんし、Cakewalkの画面をクリックすることで、Cakewalkの画面を最前面に持ってきてもどちらでも構いません。

再度TTS-1の画面を出したいときは最初にTTS-1を表示させたときのようにトラック1の小さな鍵盤のアイコンをクリックすればTTS-1が表示されます。

ピアノロールビューを表示させる

音色が決まったら早速打ち込んでみましょう。

打ち込みの方法にはいくつかありますが、最速かつ直感的に打ち込む方法はピアノロールがいいと思います。
ピアノロールビューはデフォルトでは表示されていないので、「表示」→「ピアノロールビュー」でピアノロールを表示させると下のように、画面下半分に縦に並んだピアノの鍵盤のようなものが表示されます。

まず基本的なところから順番に説明します。

  1. これは現在位置を示すカーソルです。画面の状態では2小節目の先頭にカーソルがある状態です。
  2. これから打ち込もうとする音符の長さ。全音符から32分音符と、3連符、付点が指定できます。

説明が前後してしまいますが、よく見ると鍵盤が1オクターブくらいしか表示されていなくて、作業しづらいようにみえると思います。

実際の入力では鍵盤の上でホイールを回転させるいことで、鍵盤がスクロールし、広い範囲の音程を指定できます。

それ以外に打ち込みの画面を広げる方法として、今表示されているピアノロールビューとトラックビューの境目にマウスを持っていくとカーソルの形が変わりますので、その状態でドラッグすれば、境界を自由に動かせますので、ピアノロールビューを広げられます。

また、さらに鍵盤の表示範囲を広げる方法として次のことをやってみましょう

③の「コントローラー表示部の表示/非表示」という下矢印をクリックすることで今は使わないコントローラー部が表示されなくなります。

④の+/-をクリックすることで、鍵盤の拡大/縮小ができます。

これらを行うことで、鍵盤の広い範囲を使うことができるようになります。

ちなみにですが、小節の長さ方向(横方向の)拡大/縮小は⑤の+/-をクリックすることでできます。

実際に打ち込んでみる

ピアノロールでマウスを使った打ち込みは慣れが必要です。

特にCakewalkは「スマートツール」という特徴あるツールを使って入力するため、とにかく色々いじって慣れてみるのが一番です。

簡単にスマートツールの使い方です。

スマートツール

ピアノロール上でキーボードの「T」を押すと、このようなポップアップが表示されますが、これがスマートツールです。

各アイコンの機能は下の通り

1番左のマウスカーソルのようなアイコンは「基本的に」入力ためのモードです。
なぜ「基本的に」なのかは後ほど。。

2番めが選択。1つまたは複数のノート(音)を選択・指定する際に使います。

3番面は移動。選択されたノートの音程や、タイミングを移動します。

4番目は編集。ノートの長さ変更とベロシティー(音の強弱)の変更ができます。
なお、アイコンを長押しすることで別の機能にも切り替えられますが、ここでは割愛します。

5番目は描画。初心者のうちはまず使わないので割愛。

6番目は消去。ノートを消したいときに使いますが、使用頻度は少ないでしょう。

なお、右下の1/8というのは打ち込む音符の長さが8分音符という意味です。
右クリックすることで長さを選択できます。

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドを入力してみましょう。

キーボードの「T」でスマートツールを表示させ、1番左のマウスカーソルのようなものを選択し、音符の長さを1/8に指定します。

その状態でノート表示部にカーソルを持っていくと、マウスカーソルがペンの形になると思います。

その状態が入力可能な状態です。

下のスクショはド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの8分音符が入力された状態です。

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド

基本的なマウス操作

慣れないうちはマウスで思うように操作できないと思いますが、マウスでの操作方法です。

うまくキャプチャできないので文字で説明するしかありませんが、マウスカーソルが鉛筆マークのときにすでに入力済みノートの上にカーソルを持っていくと、何種類かにカーソルが変化すると思います。

ノートの左右にカーソルを持っていくと「←|→」こんなカーソルになると思います。
この状態でノートをドラッグするとノートの長さ、すなわち音の長さを変更できます。

ノートの中央付近にカーソルを合わせると上下左右の矢印のカーソルになります。
この状態でノートをドラッグすると、音程やタイミングを変更することができます。

さらにノートの左右の中間でちょっと上にもっていくと、ペンの上に草が生えたようなカーソルになります。
この状態で上下にドラッグするとベロシティー(音の強弱)が変更できます。

ノートを消したい場合は対象のノートの上で右クリックするだけで即座に消えます

なお、一般的なWindowsのソフトと同様に、Ctrl+zで元に戻す、Ctrl+yでやり直し、といった操作が可能なので、どんどん間違えてみて慣れてください。
 

再生やはじめに戻る操作

トランスポート

こちらは直感的に理解できると思いますが念のため。
番号で説明します。

  1. 停止
  2. 再生開始
  3. 一時停止
  4. 先頭へジャンプ

慣れてくると①、②、③はほとんど使わなくなると思います。再生開始と停止はスペースキーで行うほうが楽だからです。右手はマウスを握ったまま、左手でスペースキーを押して再生/停止というスタイルに落ち着くと思います。

ただし、設定によっては再生を止めるためにスペースキーを押すと、そのたびにカーソルが曲の先頭に戻ってしまい、毎回曲の最初から再生されてしまうことがあると思います。

僕もはじめのうちはこれはCakewalkの仕様なんだと諦めていましたが、ちゃんと設定がありました!

下の写真のようにトラックビューの上部に「オプション」というプルダウンがあるので、そこから
「停止時に現在タイムマーカーに戻る」のチェックを外すと停止のたびに曲の先頭に戻らなくなります。

また、一番下の「プロジェクトの終わりで停止」にはデフォルトでチェックが入っておらず、曲が終わってもカーソルが動き続ける謎仕様のため、こちらもついでにチェックを入れておきましょう。

オプション

まとめ

とにかくはじめは簡単に音を出して試してみたいと思うのではないでしょうか。
今回の手順で打ち込みで音を出してみるということはできたのではないかと思います。

音源はTTS-1、打ち込み方法はマウスでポチポチという感じでスマートとはいえないかもしれませんが、この方法でやってみて打ち込みの感覚に慣れてみてほしいです。

慣れてくるとMIDIキーボードが欲しくなったり、パッドが欲しくなったり、有料音源やエフェクトが欲しくなったりすると思いますが、極端な話、Cakewalkはそのようなものがなくてもある程度のことがCakewalk単体でできてしまいます。

これが無料でできるのですからすごいことです。

ですので、Cakewalkを使う人がもっと増えたらいいと思っています。

ではでは。

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