Cakewalkで音が出ない!デモプロジェクト編

Cakewalk By Bandlab

Cakewalkに慣れないうちはちょっとしたことで音が出なくなり、困り果ててしまうことがあります。
せっかくDAWでいろいろやってみようとチャレンジしても、音が出なくなり、あちこちいじっているうちにやる気が無くなってしまうなんてことがはじめのうちはよくあります。

僕もこれで多くの時間を無駄にしてしまったので、同じように躓いてしまう人を減らすためにもこのページを作ってみました。

ここではデモプロジェクトさえも正常にサウンドが出力されないという場合の解決手順を紹介しています。
デモプロジェクトのサウンドは聞こえるけど、オーディオトラックのサウンドが聞こえない場合は
 Cakewalkで音が出ない!オーディオトラック編
MIDIトラックのサウンドが聞こえない場合は
 Cakewalkで音が出ない!MIDIトラック編
にジャンプしてみてください。

もし、このページに載っていることを試してもまだ音が出ないというときは、コメントを貰えると嬉しいです。

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音が出ない問題の切り分けをする

やみくもにあれこれいじっても遠回りなだけなので、順を追って見ていきましょう。

Windowsそのものに問題がないか確認

Windowsに問題があればCakewalkで何をやっても音は出ません。ここを確認しましょう。

いちばん簡単なのは、Youtubeなどの動画を再生して音が出るかを確認します。

ここで音が出ない場合は以下を確認してください。

  1. ボリュームが0になっていないか
  2. 機器が正しく接続されているか
  3. 再生デバイスが有効、かつ正しく指定されているか

1.2.は簡単に確認できると思いますので、3.の再生デバイスの確認方法を見ていきましょう。

再生デバイスが正しく指定されているか

まず、タスクバーのスピーカーのアイコンを右クリックするといくつかメニューが表示されるので、その中から「サウンド」を選択します。

Windowsのサウンド設定

すると下のようなウィンドウが開くので、上のタブから「再生」を選択してください。

サウンドのプロパティ

僕の環境では、Steinberg UR22Cというオーディオインターフェースを普段使用しているため、赤く囲った状態が正しい状態です。オーディオインターフェースを使っている人はこのようになっていることを確認しましょう。

一方でオーディオインターフェースを使っていないという人は、デスクトップPCであれば背面パネルにスピーカーを繋いでいたり、ノートPCの場合は内蔵スピーカーもしくはイヤホンジャックにヘッドホンを繋いでいるかと思います。
その場合、青で囲ったようにスピーカーというデバイスが有効になっている必要があります。
(デスクトップもノートもRealtek(R) Audioというデバイスが使われていることがほとんどではないでしょうか)

もしこれらのデバイスが「無効」になっていたらそのデバイスのアイコンを右クリック→有効化をクリックして有効化してください。
更に、そのデバイスでしか音を出さない、切り替えるなんてことはしない、というのであれば逆にそれ以外のデバイスを無効化してしまうと、それらのデバイスに勝手に切り替わることがなくトラブル削減になります。
これらの操作が終わったら「OK」をクリックしてサウンドの窓を閉じてください。

もう一度タスクバーのスピーカーアイコンを①左クリックし、上向き矢印②をクリックすると、先程有効化したデバイスが選択できるようになっているはずです。

デバイスの選択方法

ここで普段再生に使用しているデバイスを選択して音量を調整してください。

デバイスの選択

これでもYoutubeを含めたWindowsそのものから音が出ていないとするとデバイスそのものに問題がある可能性があります。

デバイスそのものが存在していない?

上の例では無効になったデバイスを有効化するだけでしたが、そもそもサウンドのウィンドウで「スピーカー」もオーディオインターフェースも表示されないという場合もあります。

プロパティで何も表示されない

有効にしたくても何もない場合は変更のしようがありません。

または、タスクバーのスピーカーアイコンが下のようになっていることもあったりします。

エラー状態

これも異常な状態で、音声は再生されません。

これはいわゆる、「デバイスが認識されていない」という状態で、必ずこうすればよいという方法ではありませんが、可能性が高い方法を探ってみます。

まずはWindowsのスタートアイコンを右クリックすると、いくつかメニューが表示されますが、その中からデバイスマネージャーをクリックします。

スタートメニュー右クリック

するとデバイスマネージャーが開くと思います。
あなたが管理者ではないユーザーの場合はパスワードを聞かれますが、Windowsのパスワードを入力してOKをクリックしてください。

デバイスマネージャー

この例ではわざとRealtek(R) Audioを無効化していますが、何らかの原因でデバイスが無効になっていると、このアイコンのようにスピーカーのアイコンに下向き矢印が重なったようなアイコンになっています。

このような場合は、この下向き矢印がついたアイコンを右クリックし、「デバイスを有効にする」をクリックして有効化してください。

デバイスを有効にする方法

場合によっては再起動を求められる場合もあるので、その場合は指示に従ってください。

これらの操作を行ってもWindows自体から音声が再生されないとなると、サウンドに関連する機器の何かが故障しているか、スピーカーに接続されているケーブルなどに問題がある可能性があります。

もしBluetoothイヤホンなど、別の方法で音声を再生する手段があればそれで試してみて、それで再生されれば機器の故障と判断できると思います。

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Cakewalkで音声が出ない場合

Windowsでは音声が再生されるがCakewalkで音声が再生されない場合はCakewalkまわりに問題があるといえます。
問題を切り分けていきましょう。

デモを再生してみる

Cakewalkにはインストール直後から再生可能なでもプロジェクトがいくつか用意されています。
このデモプロジェクトを再生してみましょう。
気をつけてほしいのは、ある一つのデモプロジェクトを再生して音が出ない、または音がブチブチ鳴っていたとしても別のデモプロジェクトを再生してみてください。
別のデモプロジェクトでは正常に再生される場合があり、その場合は原因が絞られます。

Cakewalkを起動するとスタートスクリーンが下のように表示されると思います。
もし何も表示されていない場合は、左上の「ファイル」→「スタートスクリーン」で開いてください。

デモプロジェクトの選択

デモプロジェクトの数はどうやらインストールした時期によって違うようですが(2022年11月現在は2つ)、ここではSophia JaneのLiving For Nowというプロジェクトを開いてみます。

ちなみにLORDのTime to Flyというデモはかなり負荷が高く、普段使っている僕の環境でも調整しないと音がブチブチになって聞くに耐えませんでした。

デモを開くとこんな画面になると思いますので、矢印で指している再生ボタンをクリックするか、スペースキーを押して再生をスタートしてみましょう。

デモ画面

これで再生されない場合は音声を出力するための設定になにか問題があるので探っていきます。

まず最初に隠れているモジュールを表示するために右上のボックスをBasicからAdvanceに変更します。

すると、②のように「ミックスモジュール」というアイコンがタイル状に並んでいるモジュールが表示されるので下のように、何も選択されていない状態であることを確認します。
もし下の図のようになっておらず、「M」や「S」のアイコンが点灯状態になっている場合はクリックして解除してください。

モジュールの表示方法

なお、「M」とは、全トラックのミュートの一括ON/OFFの切り替え、「S」は全トラックのソロの一括ON/OFFの切り替えです。

デバイスの設定を見直す

まだ音が出ない場合は次にオーディオデバイスの設定を見直しましょう。
一番最初に行ったのはWindows内のデバイスの設定でしたが、ここではCakewalk内のデバイスの設定です。

Cakewalkの環境設定を開きます。
環境設定は、メニューの「編集」から「環境設定」でもいいですが、キーボードの「P」を押すか、下のようにモジュールのこの部分をクリックするほうが早いと思います。

サンプルレートとビット数

すると下のようなウィンドウが開くと思いますので、左のセクションから「オーディオ」の「オプション」を選択してください。

ドライバモードが「ASIO」になっているかを確認してください。

環境設定1

次に左のセクションの「デバイスの選択」をクリックすると、入出力のデバイスを選択する画面となります。

環境設定2

ここで出力デバイスで音声を出力させたいデバイスが選択されているかを確認してください。
僕は普段UR22Cというオーディオインターフェースを使っていますので、それが選択されていますが、まだオーディオインターフェースを所有していない人はおそらくRealtek xxx Audio xxxというデバイスが表示されていることが多いのではないでしょうか。

普段このデバイスを使用して音声を出力させているのであればこのデバイスを選択してください。

上のスクショのようにRealtekがグレーアウトしていて選択できない場合は別のデバイスのチェックを外すとRealtekが選択できるようになるはずです。

そもそもASIOデバイスがない場合

オーディオセクションのオプションで「ASIO」を選んでみたものの、「デバイスの選択」に移ると出力デバイスに何も表示されないということがあります。

それは、ASIOに対応したデバイスがPCに一つも接続されていないか、オーディオインターフェースのASIOドライバがインストールされていないことが考えられます。

環境設定3

オーディオインターフェースが接続されている場合
オーディオインターフェースで指定されているASIOドライバがインストールされていることを確認

オーディオインターフェースが接続されていない場合
左のセクションの「オプション」に戻り、ASIO以外を選択します。

ドライバモードを変更する

ASIOモードでどうしても音が出ない場合は、ドライバモードを変更してみましょう。
環境設定のオーディオ→オプションを選択してドライバモードをASIOからMME(32ビット)に変更します。

その後「デバイスの選択」のセクションで出力デバイスを選択してください。

出力デバイス選択画面

通常ここでドライバモードをMMEにすると、Windowsで認識している音声出力可能なデバイスがすべて表示されるはずですので、適切なデバイスを選択したら「OK」で決定してください。

それでも表示されない場合はCakewalk自体を閉じて、再度起動→環境設定を開くと表示される場合がありますのでトライしてみてください。

ドライバモードについて
ドライバモードがいくつもあって、結局どれを選べばいいの!となりますね。
ドライバモードによって音質・レイテンシ(遅延)が変化してきますので、これらが有利なものを選択すればいいのですが、うまく音声が出ないのであればこれらを犠牲にして音声が確実に再生されるドライバモードを選択することになります。
音質・レイテンシ的に有利な順に並べていくと以下のようになるので、本来は上から順番に試して正常に音声が出力されるのが望ましいです。
 1.ASIO
 2.WASAPI排他
 3.WASAPI共有
 4.WDM/KS
 5.MME(32ビット)
それぞれのドライバモードについて説明するとそれだけで1つの記事になってしまうので興味のある方はググってみてください。
今回はとにかく音を出してみるという目的のため、ASIOで音が出なかった場合、MMEにしてみるという手順を説明しました。
これで再生されればより上位のドライバモードを選択すればいいし、再生されなければ更に原因を探る必要があります。
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まとめ

今回Cakewalkででもプロジェクトでさえサウンドが再生されない場合の解決手順を紹介しました。
これでもサウンドが再生されない場合はコメントを貰えれば検証してみたいと思いますので、できるだけ具体的な不具合の状態を教えてほしいです。

また、でもプロジェクトはきちんと再生されるけど、自分で過去に作ったはずのプロジェクトが何故か音が出なくなってしまったということもあると思います。

デモプロジェクトのサウンドは聞こえるけど、オーディオトラックのサウンドが聞こえない場合は
 Cakewalkで音が出ない!オーディオトラック編
MIDIトラックのサウンドが聞こえない場合は
 Cakewalkで音が出ない!MIDIトラック編
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ではでは

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