Bias FX 2の目玉機能の一つとしてGUITAR MATCHがあります。
名称だけ聞いてもすぐにはピンとこないかもしれません。
Bias FX 2の開発元、Positive GridからBias Amp 2というソフトがありますが、これはいろいろなアンプをシミュレートするソフトだということはご存じの方も多いと思います。
一方のBias FX 2の一機能であるGUITAR MATCHはギターそのものをエミュレートしようというもので、簡単に言えばストラトでレスポールの音を、レスポールでストラトの音をエミュレートしてしまおうというものです。
この機能を知ったときは本当に驚きましたが、アンプシミュレーター作れるだけの技術があるのであれば、ギターエミュレーターも作れてしまうのでしょう。
今回はGUITAR MATCHで、色々なギターのエミュレーションを行うための手順を説明していこうと思います。
手順は図で表示されるため、進めていくことはできると思いますが、説明がすべて英語なため、それだけでヤダという人や、これで正しいのかわからないという人もいると思いますので、説明していきたいと思います。
GUITAR MATCH設定手順
GUITAR MATCHを一度もやったことがない場合はシンプルに画面下のストラトの形をしたアイコンをクリックすると早速設定スタート画面になります。
START MATCHINGをクリックして進めます。
すると、今現在自分の持っているギタータイプを選択します。
Nicknameは必ず入力してください。入力しないとエラーになります。
何本もギターを持っている人にとってもニックネームをつけておけば後でわかりやすいと思います。
僕のギターは2ハムなのでHHを選択しました。
ちなみに下から2番めのTDとは?と思って選択してみたら、エクスプローラの絵になりました。
TDってなんだろう?分かる方教えて下さい。
すると更に詳細なピックアップの配置の選択ができます。
例えば1シングル1ハムと言ったギターの場合は前の画面では選ぶことができないので、前の画面では適当にHSSとかを選んで、こちらの画面でネック=シングル、ブリッジ=ハム、ミドル=Noneにすればいいでしょう。
次にこれから実際に音を拾わせるピックアップを選択します。
注意書きには、Neckをクリックしたのなら、お前のギターのセレクトスイッチもネック側にしておけよという当たり前といえば当たり前のことが書かれています。
NEXTをクリックするとまず、ピックアップの出力を測定します。
ボリュームノブをフルにして、コードではなく単音弾きを普通の強さとアタックで弾いてくださいとのこと。
Completeの表示が出るまで適当に弾き、終わったらNEXT。
次に開放弦を6弦から1弦の順に1本ずつ順番に引きます。
どのくらいのスピードで弾くかは指定されていませんが、♪=120くらいを目安に弾いてみました。
これを2フレットずつ、つまり2フレ、4フレ、6フレ・・・12フレットまで繰り返します。
こんなにバレーを連続ですることもめったにないでしょう。しかも6本ともバレーで押さえた音を鳴らすとか、けっこう大変でした。
一つのピックアップのマッチングが終わり、別のポジションのピックアップのマッチングを始めたい場合は、「MATCH ANOTHER PICKUP」をクリックすると別のピックアップを同様の手順でマッチングします。
すべてのピックアップのマッチングが完了したら、「TO GUITAR MATCH」をクリックすると、いよいよエミュレートです。
上のスクショの場合、見ての通りストラトがエミュレートされている状態です。
最終的にここでも音色や出力の微調整ができます。
その微調整した結果もいくつもセーブしておくことができるという親切設計。
なお、BlendのつまみはDRYに回し切ると自分のギターの素の音だけ、WETに回し切るとGUITAR MATCHでエミュレートされた音100%となります。
DRYに回し切る意味はありませんが、ミックスさせる必要もあるか疑問です。
Select a Presetのプルダウンの右にある小さなボックスをクリックするとSaveメニューが表示されます。
さらに右端にApply Match ResultというON/OFFを切り替えられるトグルスイッチがありますが、これは実際にエミュレートさせるかどうかのON/OFFですので、OFFの状態ですと自分の持っているギターの素の音しか出ないのでエミュレートさせたいときは必ずONであることを確認してください。
この状態で右下のOKをクリックすると普段の画面に戻り、GUITAR MATCHのストラトのアイコンが光り輝いていると思います。この状態でエミュレーション状態です。
どうですか?
実際のストラトとレスポールをもとにストラトをエミュレートしたものとを比べてみると面白いと思いますが、あいにく比較はできませんのであしからず。。。
これはこれでなかなか遊べると思います。
エミュレートできるギターの種類
エミュレートできるギターの種類はBias FX 2のエディションによって変わりますが、無料のDEMOやLEでもストラトとレスポールの2種類をエミュレートできるので、気軽に試せます。
その他のエディションでは
- Standard 4種類
- Professional 8種類
- Elite 20種類
です。詳しくは公式を見てください。
まとめ
ギターエミュレーションという新しい技術を手軽に試せてしまうGUITAR MATCHですが面白いですね。
耳の肥えた人には「いや全然ダメじゃん」みたいな感じになることは承知の上ですが、今どうしても手持ちにピッタリのギターがないけど、とりあえずデモ音源的に音入れをしたい!というニーズにはいいのではないでしょうか。
イコライジングで無理に真似ようとするとだんだん分けわからなくなってきて無駄に時間を浪費しますので。。。
貧乏節約家ギタリストにはありがたい機能です。
ではでは
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