ちょっとテンポを落とせば弾けるけど、元のスピードだと早くて弾けないとか、失敗しがちとか、ありますよね。
そんなとき、少しゆっくりのテンポで録音して、後で再生スピードを上げたら自分の弾いた音もスピードアップしてたらうれしいですよね。
普通再生スピードを上げれば音程も上がってしまいますが、DAWを使うとそんな事ができてしまいます。
ほとんどのDAWで似たような機能はあると思いますが、僕が普段使っているCakewalkでやってみようと思います。
くれぐれも、悪用してとてつもないスピードの速弾きができるかのように人を騙すために使わないでください。当然ライブをやったら一発でバレます。
AudioSnap
Cakewalkでは録音した楽器のスピードを変化させるにはAudioSnapという機能を使います。
通常MIDIによるうち込みは自由にテンポを変えることが出来ますが、録音した楽器の音はプロジェクト上でテンポを変更しても録音したときのままのテンポで再生されます。
ですので、単純にテンポを変更しても自分の演奏はスピードに変化はありません。
これを、曲のテンポに追従させて再生スピードを変化させるための機能がAudioSnapです。
早速やってみましょう。
手順1.録音する
まず、録音の手順自体は普段の録音と変わりませんが、もともとDAWに打ち込んである演奏に合わせたり、DAWのメトロノームに合わせて演奏する場合は、自分が正確に弾くことができるテンポにまで落として録音しましょう。
今回はテストで、テンポ138の曲を半分の69で録音してみましたが、半分はさすがに遅すぎて帰ってテンポが取りづらく、下手くそになってしまいましたが、あえてこのまま後で倍のスピードにしたときにどのように聴こえるかも興味があったのでそのまま使います。
手順2.AudioSnapを設定する
さて、ここからAudioSnapを使ってスピードを変化させるわけですが、手順は以下のとおりです。
- オーディオクリップを選択
- クリッププロパティを表示させる
- AudioSnapメニューを展開
- AudioSnapを有効化
- 「プロジェクトのテンポに従う」を有効化
動画でみてみましょう。
クリッププロパティが表示されない場合は、クリップが正しく選択されていません。動画の一番最初で行っている、クリップの選択を正しく行ってからクリッププロパティを表示させましょう。
手順3.テンポの変更
テンポの変更は、特に説明は必要ないかと思いますが、今回の例ではもともとテンポ138の曲を69で録っているので138に変更します。
これを
このように変更しました。
手順4.確認
さて実際に変更したテンポで聴いてみましょう。
元のテンポでは、結構ダメダメな感じでしたが、スピードが2倍になるとそこまでおかしくないと思えるのは手前味噌でしょうか。
音質的にも歪ませてしまっている影響もあるとは思いますが、それほど違和感のない音質になっていると思います。十分に使い物になるのではないでしょうか。
まとめ
うまくいきましたか?
改めてもう一度、テンポ変更前と、変更後を並べてみます。
音質をほとんど変化させることなく演奏のスピードを上げることができるのはいろいろと遊べるかと思います。
冒頭にも書きましたが、人前で演奏しないと決めているのであれば超絶スピードのフレーズに変えてみてもいいかもしれませんが、ライブで同じ曲を演奏する可能性がある人はごまかさないようにしましょう。
とはいうものの、DAWで遊ぶと楽しいですね。
今後も役に立ちそうな小技を取り上げていきたいと思います。
ではでは
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