【高コスパ】モニターヘッドホン CPH7000BT

DTM/DAW

音楽をやるならヘッドホンにもこだわりたいですよね。でもできるだけ手頃な値段でほしい!

僕も最近はPCを使って音楽をやることがほとんどで、ギターもギターアンプを使うことはほとんどなくなりました。
するとこだわりたくなるのは音の再生環境。

でもスピーカーやヘッドホンを買うのは数字で表されるスペックだけでは判断できないし、いろいろな人のレビューもどこまで信じていいのかわかりません。

とはいえ悩んでいてはいつまでも買うことは出来ませんので、色々下調べをしてみなした。

選ぶ基準はこんな感じです。

●高いもののほうが良さそうだけど、そこまでお金をかけたくない。予算1万円未満。
●だけどできるだけ音が良さそうなものがほしい。

こんな条件でしたが、結果的に良い買い物が出来たと思います。

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モニターヘッドホン?

調べてみると、DTMをやる場合はモニターヘッドホンがいいらしいということがわかりました。

知っている人も多いと思いますが、モニターヘッドホンとは、一般的なオーディオ用ヘッドホンのようにメーカー独自の味付けがされているヘッドホンではなく、できるだけ低域から高域までフラットに聞こえるようにチューニングされているヘッドホンです。

これも調べていてわかったことですが、やはりどの分野にも世界標準たるものが存在しているようで、モニターヘッドホンの世界標準はどうやらソニーのモニターヘッドホンだそうです。

ただ、日本国内と海外では別のモデルだそうです。

国内ではどこのスタジオにもあると言われているのがソニーMDR-CD900STです。

そういえばこの赤いラインはみたことがある気がします。

一方の海外で人気が高いのが同じソニーですが、MDR-7506とのことです。

なるほど、このソニーの2機種がベンチマークになりそうですね。

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いくつか候補を選んでみる

「モニターヘッドホン おすすめ」というキーワードでググるといくつものサイトがヒットしますが、やはり殆どが1.5万円以上ですね。1万円以下は数点しか見当たりません。

それでもおすすめと言われるリストの中に1万円以下のものが掲載されているということは、1万円以下では使い物にならない訳ではないと捉えることもできるかと思います。(プロユースはムリだと思いますが、、、)

というわけで、1万円以下で探してみることにしました。

おすすめをもとに絞り込んだのが、

マランツプロ MPH-1 実売価格 約\4,000
AKG K240 Studio-Y3 実売価格 約\6,500
audio technica ATH-M20xBT 実売価格 約\9,000
Classic PRO CPH7000BT 実売価格 約\7,000

どれも価格は安いですが、「価格の割にそれほど悪くない。コスパが高い」というレビューが多いものでした。

その中で最終的にClassic PROのCPH7000BTを購入することに決めました。

やはり決め手は、いくつかのレビューでソニーのMDR-CD900STにかなり寄せているという事が書かれていたので、結構いいのではないかと思いました。

また、Bluetooth対応なので、もしかしたらギターを弾くときにケーブルがじゃまにならないかもしれません。ただし、遅延する可能性があるので購入後に検証したいと思います。

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レビュー

有線での感想

購入前に少し心配していたのは、多くのレビューで書かれていた内容で「低域が若干弱い」という指摘がありました。

開封して確認してみたいと思います。

まず、エイジングも全くしていない状態の感想は全く需要はないと思いますが、一応書いておきますと、異常に低音が強く感じました。そして中音域で左右のドライバーの振動が同期していないような気持ちの悪い鳴り方をしていて、「もしエイジングしてもこのままだったら・・・」と心配になるほどの気持ち悪さでした。

エイジングとは?と思った方はここでは詳しく触れませんのでググってみてください。
簡単に言うとスピーカーやヘッドホンの「慣らし運転」のようなものです。
開封直後の音は本来の音ではありませんので、それを知らずに期待しすぎるとがっかりします。

この低域の強すぎ感と中域のバラバラ感は1時間ほどのエイジングですっかり落ち着きました。

で、5時間ほどエイジングしたあとの感想はこんな感じです。

●「低域が若干弱い」というレビューとは逆だった
●高域の伸びはよい
●どちらかというとドンシャリに近い
 

細かく書きます。

低域は十分すぎるくらい出ています。これが一番購入前後で印象が違った部分です。

複数のサイトで低域が弱いというレビューがあったので、個体差ではない特性ではないかと思いますが、僕の印象は全く逆で、一番しっかり聞こえる音域が低域でした。

メーカーが音質のレビューを参考にしてチューニングを変えるという可能性はほぼないと思います。
そんなことをするくらいなら、レビューをリセットするために型番を変えてくると思います。

普段僕はHR/HM系を聞いていて、低音が物足りなければすぐに分かるはずですがしっかり聞こえます。更にいうとその低音のせいで他の帯域が邪魔されているかというと微妙ですが、ちょっと中音域がスポイルされているように聴こえます。

高域については痛い感じは全く無く、自然な鳴り方でいい感じです。
もしかしたらもっときれいに高域を再生するヘッドホンもあるかもしれませんが、少なくとも比較せずにこれ単体ではバランスよくきれいに聴こえています。

全体的な感想としては、しっかり低音が聴こえて高音もきれいに響いています。
ですので僕的にはドンシャリに近い印象です。

個人的見解ですが、きれいなドンシャリ感から、このヘッドホンはベースのスラッパーにピッタリだと思います!

「低域が若干弱い」というレビューをしている人たちは普段どれだけ低音ゴリゴリの環境で聴いているのか心配になってしまいました。大きなお世話ですが。

なお、EDM系で使われる超低域のベースのサブベース(SubBass)と呼ばれる帯域についても十分に再生できる実力はありますので、このヘッドホンが使い物にならないということはないと思います。

Bluetoothでの感想

普段デスクトップPCを使用しているのでBluetoothは使っていませんでしたが、ギターの練習のときにヘッドホンのケーブルがなければかなり楽なのではと思い、Bluetoothのドングル(アダプター)を挿して無線接続してみました。

ギターで確認する前に、まずケーブルを使用したときと音質の比較をしてみようと思いましたので同じ曲をかけて聴いてみます。

結構明確にキャラクターが変わりますね。まとめるとこんな感じ。

●全帯域のバランスが有線のときよりもよい
●超高域の抜けはちょっとスポイルした感じ
●高域だけわずかに歪んでいるように聴こえる

まず、結構強いと思っていた低域が少し弱くなったように感じます。有線のときは低域が強いと感じたので、これでちょうどいいバランスなのではないかと思います。どの帯域が強いとか弱いとか不自然さは感じませんでした。

ただ、高音域がざらついて感じようになりました。表現が難しいのですが、高域だけ音が割れているというか歪んでいるように聴こえます。

これはちょっと残念でしたが、PC側の出力を下げてヘッドホン側で音量を上げるようにするとかなり改善されます。

また、これも感覚的な話ですが、最近のミキシングで全帯域で目いっぱいのボリュームで鳴らすような楽曲は割れやすいですが、80年代のロック系のような帯域に隙間があるような楽曲はかなり相性が良いと思いました。

さて、アンプシミュレーターやDAWではどうでしょうか。

先に結果から言うと、使い物になりませんでした

やはり無線特有の遅延がひどく、弾いた音が返ってくるのまでのタイムラグが0.2~0.3秒位あるのではないでしょうか。

オーディオインターフェースでも遅延が0.02秒を超えると気になってくるので、その10倍を超えるような遅延では全く使えません。

音質以前の問題ですね。仕方がないのでギターを弾くときやDAWで作業するときは有線で作業するしかないです。

ヘッドホン側はAACやaptXに対応しているので、それ対応のアダプターを使えば改善されるのかもしれませんがやめておきます。

音以外の使用感

音以外の感想ですが、まず、イヤーパッドが厚くて柔らかいため長時間の使用でも耳周辺が痛くなることはありません。側圧もごく自然ではないでしょうか。いろいろな比較レビューを見ると適度な側圧であることを触れていることが多いようです。

僕は普段メガネをかけていますが、眼鏡のつるが耳に強く当たって痛いということもありませんでした。ただ、イヤーパッドがもうちょっとだけ大きいと完全に耳全体が包まれるはずですが、僕の場合は耳たぶあたりがパッドに押し付けられます。

販売元のサウンドハウスのサイトで確認すると、イヤーパッドも交換用のものが売られているので、劣化したら交換できることも購入を決めたポイントでもあります。

見た目の高級感がないという話もありますが、1万円以下ですので高級感を求めるのは酷だと思います。かと言って安物感はなく、樹脂の部分も艶のあるメタリックな感じでよく出来ていると思います。

なお充電は本体側はUSB-Cコネクタですね。頼りないmini-B端子でなくてよかったです。

ただ気になる点が全く無いわけではありません。

操作のためのボタンが3つありますが、3つのボタンがすべて左耳側にあり、同じ大きさで識別用の突起などもないため、手探りで3つのボタンの存在を確認してから、何番目のボタンを押すのかを確かめる必要がありますので、ボタンを左右に分けるかもしくはわかりやすい突起をつけてほしいです。

また、音量のプラスとマイナスのボタンがあり、音量の調整ができるのですが、Windows上ではどちらのボタンを押しても音量の数値が増えていくというバグっぽい仕様になっています。
マイナスのボタンを押すと音量は下がっているのにWindowsの表示は数字が増えていきます。
今のところ解決策はありません。。。

まとめ

初めてのモニターヘッドホンとしてClassic PROのCPH7000BTを購入したわけですが、多くのレビューのようにコスパが高く僕自身は満足でした。

もちろんモニターヘッドホンとしてはかなり安い部類に入るので、高級品と比較したら良くない部分もあると思いますが、聴き比べをしたわけではないので、はっきり言って違いはわかりません。

ただこれまで使っていたオーディオ用ヘッドホンとは確実に違って、音の輪郭がはっきりしていることや、裏でかすかに鳴っている音も聞き取ることができるようになりました。

いい買い物が出来たと思います。

ではでは

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